再会~初恋のやり直し~
「いらっしゃーい。」
そう言って家に招いてくれたのは市原さんの長女で今年高校1年生になった春菜ちゃん。
「あ、はるな。」
そう言ってずかずかと家の中に入っていく正輝。
「おーマサか?随分大きくなったな~。」
「知り合いなの?」
「ちっちゃいころから良く遊んでもらってた。勉強もよく見てもらってた。
最近は春菜がデートと受験でいそがしかったから、久しぶりだよな。」
「そんなこと全然知らなかった。ごめんなさい。」
私はそう言って大人っぽい女子高校生に頭を下げた。
「ぜんぜんです。かわいい弟がひとり増えただけって感じで。しかもかなり出来のよい弟が・・・」
なんだか、とっても感じがよいお嬢さんだった。
「出来が悪くてわるかったな!マサー、一緒にゲームやろうぜー!」
そう言って出てきたのが正輝と同じぐらいの2人の男の子。
「コラ!ちゃんと挨拶しなさい!」
お姉さんというより母親のようだ・・・。
「スミマセン。秋人と秋義です。6年生の双子なんですが、母親を知らずに
育ったもので・・・」
「そうだったんですか?私、何も知らなくってすみません。」
私なんかより大人っぽい高校一年生に戸惑っていたら、奥から声がした。
「おー来た来た。山田さん。」