再会~初恋のやり直し~
その夜、市原さんから電話があった。
「こんばんは。今年の保護者会について打合せがしたんだけど、今
うち来れるかな?山田さんにあわせたい奴もいるし。どう?」
「今からはムリだよ。まだ旦那帰ってきてないし・・・。」
「そうか。子供も一緒につれて来てもいいよ。明日、休みだし、大丈夫だろ?それとも、旦那うるさいか?」
多分、旦那は今日は帰ってこない。金曜の夜は帰ってこないことが多いが、
私はそれを問いただしたこともない。仕事なんだか、付き合いなんだか、女なのか?もう、そんなんの、どうでもよくて、ただただ、毎日がなんとなく過ぎていっている。
「わかったわ。じゃあうかがわせてもらうわ。」
「場所は昔と変わってないけど、おぼえてるか?」
「多分わかると思う。」
「じゃあ、後でな・・・」
私は、急いで旦那の夕飯の用意をして、チンして食べてください。ということと役員の打合せで、子供と一緒に市原さんを訪ねるということを書いた手紙を置いて、子供を連れて市原さん宅に急いで向かった。
途中、手土産を買ったりして、ちょっとウキウキした気分になっていた。