だから、笑わないで。




………


……………


……………………




ガラララ…



リンは憂の涙を拭ったあと、教室に戻ってきた。
普通に授業をうけ、普通に接し、放課後になると、憂を避けて屋上に行っていた。
レンと憂が帰ったのを確認してから、カバンを取りに教室に帰ってきた。



「…………杏子?」



誰もいないと思っていた教室にはまだ杏子がいた。


「レンくんと憂は? 」
「もう帰ったよ」


リンは机に置いてあったカバンを持ちながら言った。


「……杏子も……もう遅いからかえ…」



カバンを肩にかけながらふりむいたとき。
杏子が抱きついてくる。



どくん、とリンの心臓が波をうった。



「………杏子…?」



ふたりの間にはしばらく静寂が訪れ、そして…






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