君が恋に落ちるまで。
一方的に電話を切って、
ゆっくり唇を離す。
「 俺が居るときくらいは
俺だけを見てて、瑞穂ちゃん 」
きっと、俺が居なくなれば
頭は慧くんでいっぱいに
なるだろう。
今ここで携帯を壊してしまえば
慧くんと話すことはないのだろうか。
そんなくだらないことを
考えながら、
噛み付くようにキスをして
彼女をソファに押し倒した。
「 過去なんてどうでもいい、とは
思わないよ。過去も瑞穂ちゃんの
一部だからね 」
何が、大人なんだろうか。
年をとれば誰だって大人になれる。
諦めることが大人?
攻めることが大人?
どちらにしろ・・・・・もう止まれない。