君が恋に落ちるまで。




一方的に電話を切って、
ゆっくり唇を離す。




「 俺が居るときくらいは
  俺だけを見てて、瑞穂ちゃん 」




きっと、俺が居なくなれば
頭は慧くんでいっぱいに
なるだろう。




今ここで携帯を壊してしまえば
慧くんと話すことはないのだろうか。




そんなくだらないことを
考えながら、
噛み付くようにキスをして
彼女をソファに押し倒した。




「 過去なんてどうでもいい、とは
  思わないよ。過去も瑞穂ちゃんの
  一部だからね 」




何が、大人なんだろうか。
年をとれば誰だって大人になれる。




諦めることが大人?
攻めることが大人?




どちらにしろ・・・・・もう止まれない。







< 131 / 245 >

この作品をシェア

pagetop