引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「……じゃあ、何か話そうか。せっかく縁あって同じ班になったんだし、二人でいて何も話さないってのも気まずいでしょ?」
「え?うん……」
いきなりそんな提案をされたけど…
話下手な私は、蘇我さんとどんな話題で盛り上がればいいのか全然考えつかない。
少し困っていると、蘇我さんの方から話を振ってきた。
「私…、前も言ったけど、杉田さんのこと初めて見たのって、2年の時の合唱コンクールの実行委員なんだよね」
「あっ、そうだよね。ごめん、思い出せなくて…」
「ううん。確か杉田さん、アナウンスやってたよね?すごく上手くてびっくりしたんだけど」
「あ…、初めてやったんだけど……、ありがと」
そう言ってもらうと、少し照れるかも。
確かに私は2年の時の合唱コンクールで、実行委員の仕事として司会進行のアナウンスの仕事をしていた。
…実は、この仕事がきっかけで、私に小さな目標ができた。
もっと、自分の声がどこまで通用するのか試してみたい。
そのために、放送部のある高校に行こうと決めていたんだ。