引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「細井さんと仲がいいんだよね?よく二人で話してたみたいだったから…」
「うん。1年の時に同じクラスだったんだ」
「へぇ…。何か、細井さんと仲良く仕事やってたし、アナウンスも楽しそうにやってたから、この人すごいなーとは思ってたんだよね」
「えっ!?いや…、実はかなり強引に実行委員にされちゃって…。音楽係だったからとか意味が分かんないでしょ?」
「そうなの?でもよくプラスに変えられたよね。私も強引に実行委員にさせられたんだけど…」
「え……」
確かにあんな大変な仕事、積極的にやりたがる人なんてそうはいないと思うけど…
いきなり表情が曇った蘇我さんを見てると、もしかしたら…と、嫌な予感がよぎった。
しかもこんな予感だけは見事に的中するもので…。
「私は推薦されたんだ。誰にだと思う?その時パシられてた女子の一人にだよ」
「それは…、西田さん達の友達?」
「うん。あの人達の言うことは絶対だから。それに他になりたい人なんていなかったから、自動的に私」
「それは…、かなりひどいね」
「1年の時もその手使われそうになって、あの時は合唱部の人が同じクラスにいたからその人にしてもらったんだけど…、杉田さんも経験者だから分かるでしょ?練習もほとんど参加できないし、確かに合唱やってない人にはキツイんだよ」
「うん。しかも発表の順番や自由曲が希望通りじゃなかったらクラス中から非難浴びるしね」
「そーそー。うちは確か自由曲が第2希望で、非難ごうごうだったよ。私を推薦したアイツらはそれ見て密かに笑ってたみたいだけど」