引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「拓の言った通りだね。みんなが散っていってる…」
「だろ?…あっ、あそこでソフトクリーム売ってる!食べよーぜ」
「ええっ!?ちょっと待ってよ、拓」
拓が私の右手を掴んで走り出して、私も拓の動きにつられて走り出す。
…というか、拓…やっぱり速すぎ。。。
私は運動神経が悪くて、当然走るのだって普通の女子に比べて格段に遅い。
陸上部で走り込んでる拓がそんな私を引っ張るわけだから、もちろんソフトクリームの売場に着く頃には……
「はぁ、はぁ。拓…、ゆっくり……走ってよ…」
「あっ、そーだった!わりい。ついソフトクリームに反応しちまって」
息が切れて両ひざに手をつきうつむく私を見て、拓は背中をゆっくりさすってきた。
「ごめんな。ココは俺がおごるから。何味食べたい?」
「え……」
まだかなり息が切れてるけど…、とりあえず上を向いて、ソフトクリームのメニューを確認してみる。
「え…っと……、抹茶ミルクで……」
「分かった。じゃー俺も同じヤツにしよー」
私が息を整えている間に拓は注文をしてくれて、出来上がったソフトクリームを2個、私の元に持ってきてくれた。
「ココ、食べれるように座るトコあるから座ろ?柚…、食べれそうか?」
「うん。ありがと…拓」