引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
ソフトクリームを食べながら、私は今までのことを全部拓に話した。
拓はあっという間にソフトクリームを完食してしまったけど、話に集中していた私のソフトクリームは溶けそうになってしまった。
すると拓が、「ドロドロじゃねーかー」と言いながら私の持っていたソフトクリームを食べてくれた。
「しっかしパシリって…。そんなに地味な方法でも蘇我をいじめたいんだな。女子ってホント分かんねえなー」
「蘇我さんは諦めたみたいに話すけど、絶対苦しいと思う。なのに私は何もできなくて…」
「下手に動いたら柚だってやられるもんなぁ。まあ、そーなったら俺が黙ってないけど」
拓は私の分のソフトクリームまですぐに食べてしまい、ようやく空いた右手で私の手を握ってきた。
…今日も拓の手は温かい。
「でも…、蘇我も柚にだけは心許してんだな」
「えっ!?」
「だってそーだろ?フツー同じクラスの女子にこんな話するか?センセーにチクられたら更にヤバイことになるかもしんねーのに」
「あ…、そっか。そうだよね。そこまで考えたことなかったかも……」
こういうところはさすが拓だと思ってしまう。
私が考えてるところと全然違う視点から物事を考えてる…。
拓の発言にハッとさせられること、結構多いんだよね。