引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「今の段階でとりあえず柚は、西田と間山には今の距離感でいーんじゃねーかな」
「つかず離れず…ってこと?」
「おう。蘇我に関しては、西田と間山に分かんない所でサポートするしかねえかな〜」
「そっか…」
「ゴメン。俺頭悪いし、こんなコトしか言えねえな…」
「ううん!でも聞いてくれてありがとう」
昨日から拓にも話すべきかかなり悩んでたけど…やっぱり話してみて良かった気がする。
根本的な解決策は見出せなくても、拓の見方が入ってくると、今まで気付かなかったことまで見えてきた気がする。
すると、拓が私の手を更に強く握ってきた。
「こんないー背景があるのに、あんまり暗い話は良くねえよな。柚、カメラある?マサに撮ってもらおーぜ!」
「あ、うん!ちょっと待って?」
さすがに親には「携帯あるんだからデジカメはまだいいだろ」って言われてデジカメ買ってもらえなくて、私は仕方なく使い捨てのインスタントカメラを持ってきていた。
それをバッグから取り出して、倉本くんを探しに行った拓の背中を追いかける。
少し走ったところでようやく拓と倉本くんを見つけて、私は拓に自分のカメラを差し出した。