引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「マサ!コレ柚のカメラ。あと俺はケータイで撮って?」
「いきなり人を呼びつけといて何なんだよ?お土産ぐらい見させろよな」
「じゃー、馬場と写真撮る時言って?それでチャラだろ」
「チャラじゃないけど。昨日言ってたコト忘れたのかよ……」
…とか文句を言いながらも、倉本くんは嵐山の景色が綺麗に写りそうな所を選んで、私達に「そこに立って」と言ってくれた。
「じゃあまず杉田のカメラからな。…これ、フィルム回してる?」
「うん!さっき回したから。そのまま撮って?」
「はい、いくぞー」
倉本くんがカメラを構えてシャッターを押す直前、拓が私の手をまた握ってきた。
うわっ。
何か倉本くんの前で恥ずかしいんだけど。。。
けど、撮影を終えた倉本くんはこれといって何か言ってくるわけでもなく、今度は拓の携帯の操作を始めた。
「拓…、みんな見てるんだよ?」
「別にいーじゃん。みんな俺らが付き合ってるコト知ってんだし」
「そういう問題…?」
「おーい、撮るぞ。こっち向いてー」
それでも関係なく倉本くんは拓の携帯でも写真を撮って、特に何も言わずに私にカメラ、拓に携帯を返してくれた。
「サンキュー、マサ」
「ありがとう、倉本くん」
「お前らお土産買ってないみたいだけど、集合まであと10分だぞ?」
「え?うそ!?」