引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
二人ともすごい剣幕で怒ってるから、さすがにこれ以上近付くとこっちまで火花が飛びそうな…。
何もやってないのに自分まで怒られてる気分で3人の様子を見ていたら、拓が小声で言ってきた。
「アイツら、また蘇我に荷物持たせてたんじゃね?…で、蘇我がこの辺でコケて、間山のお土産壊したみたいだな」
「え?それであんなに怒ってるの…?」
というか、そんなに怒るくらいなら自分で持てばいいのに。
…と思ったのは、どうやら私だけではなかったらしい。
それまで聞こえてこなかった蘇我さんの声が、私達の所に聞こえてきた。
「コケたのに理由なんて無い。そんなに壊されるのが嫌なら自分で持ってよ」
「それが口ごたえだって言ってんの!アンタさっきから何様のつもり!?昨日だってうちらのお土産持つの拒否ってたじゃん」
「おかげでほとんど何も買えなかったよね〜、可奈」
「…もう自分の物以外持たないから」
「それは許さない。アンタ班長なんだから、何でもやれよ」
何か、西田さんの口調までキツくなってるし…、しかも『班長だから何でもやれ』って…、めちゃくちゃすぎるような…。
「…おかしいな。今まで蘇我って黙ってアイツらの言うこと聞いてたんだろ?なのに何で反論してるんだ?」
「え…、そう言えば……」
様子を見ていた拓に横から言われて気が付いた。
昨日も荷物持ちを拒否してたってことは、昨日から反論してるってことだよね?
「蘇我の中で何かあったのかもな。柚、聞いてないのか?」
「うん。昨日はなかなか二人で話すチャンスなくて…」