引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「あ…、柚の班のヤツらだろ?」
「え?あれ?瀬川……、と、杉田さん?」
下手な演技かもしれないけど、私と拓は今西田さん達を偶然見つけたという感じで3人に話し掛けた。
「みんな…、どこに行くの?」
「ああ…、まあ、うん。それより杉田さん、瀬川とラブラブじゃん!手ぇつないでるし!!」
「そーだよ!見せつけてくれちゃって〜」
ヤバイ。
サラッと話題を変えられてしまった。
西田さんと間山さんにからかわれる中、蘇我さんは後ろで一人うつむいていた。
すると、拓がもう一度同じことを聞いてくれた。
「お前らこれからどーすんだよ?同じ方向歩いてるなら、しばらく一緒してもいーか?一応柚も班員なんだし」
「え!?いや、うちらこれから急ぎで行く所あってさ。それにラブラブのトコ邪魔したら悪いじゃん?ねえ、ユリ?」
「そーそー。せっかくのデートなんだし、ごゆっくり〜」
でもこれも見事にスルーされてしまった…。
何となく西田さんと間山さんは焦ったようにも見えるけど、何も知らない状態で見ると、ついそのまま別れてしまう言動。
…すると、拓が一歩後ろでうつむいていた蘇我さんの様子に気付いた。
「蘇我…、どーしたんだ?顔と足にケガしてんじゃん」