引っ込み思案な恋心。-3rd~final~





顔のケガはもちろんさっき西田さんにやられたもので、足のひざのケガはたぶん…、転んだ時にすりむいちゃったのかな?





血が出てたみたいだけど、今は止まっているようだった。






「蘇我さん、大丈夫?手当てした方がいいんじゃ…?」



「あー、杉田さん。デート中なのにそこまで気ぃ遣わなくていーよ。イルカさっきそこで転んでさ。だから急いで薬局に行こうかと思ってたところなんだ」



「え?でも…私、絆創膏持ってるよ?」






実際本当に私はいつも絆創膏は持ち歩いてるんだけど…





拓からもらったキーホルダーが付いたバッグから絆創膏を取り出そうとすると、間山さんにその手を止められた。






「ほんっとーーーに大丈夫だから!だから杉田さん達はもう行って?」



「でも……」






間山さんの目が怖い。





もちろん、その様子を見ている西田さんの目も…。





だけど、このまま放って拓とデートなんてできるわけない。





拓だってもちろん引き下がるわけはなく…






「いや…、さっきから蘇我が一言もしゃべってねえじゃん?お前らが勝手に蘇我のケガ判断するなよ。変なトコ打ってるかもしれねーだろ?」



「さっき聞いたら大丈夫だって言ってたし!ねえ、イルカ?」



「え……」





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