のたお印の短編集
男子生徒達が一斉に声のした方を見る。

路地裏の入り口、男が立っていた。

年齢は男子生徒達よりも上…20代半ばくらいか。

黒髪短髪、無精髭。

サラリーマンにしては、身につけているヨレヨレのダークのスーツに清潔感は感じられない。

どこか胡散臭さを感じさせる出で立ちだった。

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