のたお印の短編集

キッチリと自己紹介した耕介。

が、男子生徒達にとっては耕介が教師だろうが探偵だろうがどうでもいい。

お楽しみの最中に割って入ってきた闖入者である事には変わりないのだから。

「探偵は名推理でもしてろや！」

殴りかかる一人の男子。

耕介はその鼻面を左のジャブで牽制し、右のストレートで薙ぎ倒す！

「あれ？知らんのかお前ら？現実の探偵はコナンや金田一みたく推理して決め台詞なんて吐かねんだぜ？失踪人探しや盗聴器探し、ストーカー調査なんて地味な仕事しかねぇんだよ。あ、キック力増強シューズも履いてねぇから」

「てめぇっ！」

またも襲い掛かってきた男子の膝関節を、踵で蹴ってへし折り、同じ蹴り足で喉元に足刀を叩き込む！

「そんなもん履かなくても俺の蹴り強ぇし」