お前が好きなのは俺だろ?
「ん~。ちょっとみ―ちゃんに紹介したい人がいてね~」
おっとりした話し方。
こんな母がよく秘書なんかになれたものだと、未だに感心している。
「紹介?」
「そうなの。とにかくリビングに来てちょうだい」
あぁ―、じゃああの靴はそのお客さんのか……
そう納得しながら、リビングに向かった。
でも、わざわざあたしに紹介って……
「こんばんは」
あ、あれ?
リビングに入って、すぐに目に入ってきた人物。
優しい笑顔で挨拶をしてくれたそのおじさんに、あたしもペコっと頭を下げた。
確かこの人って……