家族☆ごっこ★
「ここちゃんって淳くんのこと嫌い?」

大きな黒い瞳の中には星がたくさん見えて 漫画のような
綺麗な目だった。

「嫌いとか そういとこにも立ってないんだけど。
強引なんだもん。本当についこの間知り合ったばっか。」

ため息をついた。

「淳くん 悪い人じゃないよ。ただあんまり女を信じないんだ。
いろいろあったから……。」

「うん?」

「昔 昔の 彼女がひどいやつだったから。
本気で好きだったんだけどね…。見事に裏切られて
それから本気にならないようにしてるから チャラくしてるんだと思う。
一種の女に対しての復讐?あ…言わないでよ淳くんに。」

余計な事を思わず言ってしまったと
輝紗貴は慌てていた。

「言わないよ。それに全然関係ないもん。
私も復讐に入れられても困るわ。」

「ここちゃんは ちょっと違うかな。自分から言い寄らないんだよ。
来るもの拒まず…スタイルだからね。わざとに
チャラい演技をしてるんだと思う。」

「よくわかんないな~。」

「それだけね…本気で好きになった人との思い出や
別れ方って大切なんだよ。ずっと引きずっちゃう人もいれば
簡単に忘れてしまう人もいる…。」

輝紗貴が寂しそうに見えた。

「ここちゃん好きな人いる?」

私は慌てて首を振った。
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