家族☆ごっこ★
募る恋心

だけどこの恋が実ることはない。

光が私を家族としか見ていないのは
よくわかった。


「失恋しちゃったよ。
残酷だね…。だって光は優しいもん。
私も信之介と同じ…家族だから……
光と特別な関係にはなれないんだよね。
こんなに…こんなに好きなのに……。」


信之介が私に何かを言った。

「うんうん…大丈夫だよ。
光とは今まで通り 仲良くやるからね。
だって私 光を失いたくないんだ。
家族でいても 光が私を必要としてくれれば…
それでもいい・・・・。」


今まで通り家族として・・・・
家族ごっこを続ける。


それが光のそばにいられる
私の選択・・・・・・。


「信之介は 女の子泣かせちゃダメだぞ。」


抱き上げてチューすると
きゃはきゃは笑う。


「信之介の笑い声 癒されるわ。」



泣きながら笑った。
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