家族☆ごっこ★
「俺 今めっちゃ幸せなんだ。二人のおかげで。
だからついつい琴子が遠くに行ってしまいそうで
焦ってしまった。だって恋人ができたらさ 俺らのことなんか
二の次になるだろ。また放置プレイになるのかなって…
だけど琴子の幸せを思えば 仕方ないことだよな。
いつか…一番大切なものができるのは……。」

「それはあんたもでしょ?」

「わかんないな。俺は……。今があんまり
充実してて…こんなに素直に心の中 人に言う事も
生まれて初めてだし 琴子には何でも言えちゃうんだ。」

「それは嬉しいことだけど……。
でも私たちは他人で男と女でしょ?」

頬が真っ赤になっているのがわかる。
光が私の手を静かにどけた。

またどアップの 光がいて 顔から火が出そうだった。

好きって好きって…言ったらどうなる?

「好きだよ琴子……。だから俺琴子の幸せ見守るよ。」
突然の言葉に

あ~~~一瞬心臓がとまりそうになったけど…
ややこしい…見守るってどういう意味!!!

「見守る?」

「うん。琴子も信之介も幸せになってほしいから。」

ほんとこいつ バカ・・・・・。

「あんたに心配されたくないもん。」

「だよな~~~。そうだよな。
ほんとごめん琴子。」


光はすっと立ち上がって 階段を登って部屋に入ってしまった。

私は体を揺すって拍手する信之介を見ながら
悲しくて情けなくて また涙がこぼれて……
もう失恋した気分になっていた。

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