家族☆ごっこ★
「フガ・・・フガ・・・。」

電気を消した途端 さっきまでのお利口さんは
悪魔と化した。


「オムツ・・・大丈夫だし…。
え~~暑い?寒い?」


今夜はちょうどいいし
この家は隙間風一つ入りそうにない。

「あんたも親に捨てられたんだね。
こんな小さい子残していくなんて アイツの母親
どんな神経してんだか。」

もう父親の顔なんて知りもしない。
名字だってしらなかったし…


信之介を抱き上げた。


フガフガしてたのが ピタっとおさまる。


「何よあんた わがままだよ。」


昨日の今頃なんて こんなことになるなんて
想像すらしてなかった。

ふかふかのベットに 広い部屋
たくさん入りそうなクローゼット

温かい家・・・・・。

「あんたがいるのは 大変そうだけど
それでもここの方が数倍マシだよね。
よろしくね。」


信之介は天使のような目で私を見つめる。
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