【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
あれから、兄から譲り受けた車は・・・私のものではなくなった。

「あの車は処分するから・・・あいつらに触られた車に彩音をのせたくねぇー」って。どんだけなんだか・・・

車は後輩君がほしがって、譲ることにした。
兄が乗っていた車だからと言って喜んでいたけど…ちょっと複雑。


私の車は・・・なんと潤からもらった。スカイラインGT-R



潤にとって自分が所有している車は基本誰にも触らせないらしくて・・・

私がもらって初めて乗った日には、周りは目を丸くしていた・・・



それくらいびっくりなことらしい。


潤は「俺の車は自由に乗って構わないけど、乗る時はちゃんと言えよ」って言ってくれたから・・・

私はそれから、いろいろな車に乗せてもらった。
乗る時は必ず、潤が声をかけに来てくれる・・・

もう、ここでは有名な話になっていた。


そして、ここに来る人たちの間では噂がとびっかっていたらしい。


「潤さんが自分以外に運転させてる、それも女だ。」って。

今までの潤を知っている人からすれば、青天の霹靂といった感じだろう。

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