イメージチェンジ

私たち二人は学校の帰りにショッピングセンターに来た。


「とりあえず好きな服選んでみろよ。」

「わ、わかった。」

私は可愛いと思った服や靴をカゴに入れて、海斗に見せた。


「何だこれ。ある意味天才だぞ？」

海斗は苦笑いしている。

「だから言ったじゃない。センスないって…。」

選んだ服は『花柄のマキシ丈のワンピース』に『クマさんの柄のカーディガン』靴は『大きなリボン付いたの派手なショートブーツ』という、わたし的には最近の流行に合わせたイケてる服のつもりだ。


だけど、やっぱりオシャレな人から見ると、ダメダメみたい。


「もしかしたら、これ褒められるかも。」と淡い期待をしていただけに、海斗の言葉は『グサッ』という効果音が聞こえてきそうな程、強烈だった。