だって好きだから
「っ…」
返す言葉無いでしょ!?
貴重な昼休み返してよねー。
「だからもう呼ばないでよね」
パッパッと手をはらうと
私は教室に戻った。
「田端と水永と川崎と何話した」
芹奈があたしに声をかけようと
したら 見たこともない真顔の
アイツが目の前に立っていた。
「ちょ、何!?ファンの子いじめ
たりとかじゃないから 安心
してよね」
私が言うと芹奈も続けて
「うん、どちらかと言えば
逆だし 紗希、行こ」
「んなこと 最初っから知ってるから だから何話した」
何!?見たこともない真顔で
いつもより低い声。
同級生なのに 先輩みたい。