だって好きだから

「さち、行こうよ あたし
彼方君にこれ以上言われたくない」

心菜の一言にアイツは

反応した。

「あんたら本当に頭脳無いね
来年から組分け大丈夫?」

「何…?」

やっぱり三人は本当に

アイツが好きなんだ…。

若干目が輝いてる。

「あんたらが俺に何で
言われてるかわかってる?」

「彼方君!!今日はどうしちゃったの!?

確かにうちら悪いことしたけど紗希をかばうんだ」

今まで黙っていた彩佳が

口を開いた。

「いーよ あんたらには
何言っても理解されない

ホント理解力もないわけ」

アイツが言い終わると同時に

「芹奈、帰ろ」

小声で芹奈に耳打ちすると

教室に帰った。



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