だって好きだから
芹奈が困った顔をして
傘を持ちかえた。
「無理ぃ!!タイプが合わない
月始めで、席替えはまだ遠いし」
学校は凄い楽しいのに。
朝からアイツに会うと楽しくても
気分が下がる。
あたしにも原因はあると思う。
気にしなければ済む問題だし
第一、嫌いなら考えなければ
それでいい。
だけど、ついつい考えて
うざい、って思う。
「その話やめよ、思い出すから」
少し大股で歩くとブレザーを
引っ張って、前髪を整えた。
「言わなくていーの」
幼馴染だから知ってる余計な事。
封印したんだから。
言わなくていいの。
「キャアー!!彼方様ぁ」
え。ちょっと、もう一回言って。
「彼方様ぁこっち向いてぇ」
彼方・・・様!?