そして眠りに…
『貴女の、楽しい・
悲しい・嬉しい・
怖い・と言う記憶は
私が全て貴女と
入れ替わって
楽しませてもらったわ、悲しませてもらったわ、喜んだり怒ったり
喧嘩もね』
「えっ?」
『貴女には何も
記憶が無いのよ』
フフフと白い影の
都々子は、勝ち誇った
ように笑う。
「私は私よ!私の記憶が無いなんて、あり得ないじゃない。」
『じゃぁ、思い出して
幼稚園の遠足は
何処に行ったの?
飼ってたペットは
なんで死んだの?
それでも寂しいから、
新しいペットを
迎えたわ。
近所に住む
おばあちゃんは、
とても優しい
おばあちゃん
だったわね』
「それは……………
それは私が見た
明日の予感」
はっとして私は
白い影の都々子を見る。
『解ったでしょ、
何も知らないで
私と入れ替わるより
私の…
いいえ、都々子の
思い出を貴女に
見せてあげてたの』
白い影の都々子は
淡々と笑いながら
話し続ける。
「私の思い出…
私の思い出が
私のものでは無い。
今まで見てきた
明日の予感が
白い影の都々子が
見せてた私の思い出?」
「そんなのうそよ!」
大声で反論したが、
白い影の都々子は
冷静だった。
むしろ慌てている
私を楽しそうに
冷ややかな笑いを
浮かべて見ている。