冗談ばかりの彼氏さま



精一杯 椋也を睨み付けたが
当の本人は
嬉しそうに笑っている。



「そんな事いって。結真は素直じゃないね」



「素直です。…あと帰れなくなったから」



さっきまで笑っていたくせに
あたしの一言で
なぜか椋也から笑みが消えた。




「なんで?」



「なんでって……ひゃっ」



答える前に、あたしは椋也に
抱き寄せられ
指で顎を持ち上げられた。


ちッ……近いッ///



カァァアッと顔が
みるみる赤くなるのを感じながらも、負けじと椋也を睨みつける。



「そんなにいじめられたい?
結真は相当なMだね」



「なッなんでそうなるの!」



「そうじゃん。それに俺を怒らせるのが上手いらしい……結真だけだよ、俺の誘いを断るのは」




そう言って口角を上げる椋也は
目は笑っていなかった。




< 31 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop