エゴイストよ、赦せ
携帯電話が振動する。

僕はディスプレイを確かめてから、通話ボタンを押した。


「もしもし」


「ごめーん。今、駅に着いた。どこにいるの?」


「そっちに行くから待ってて。そう、いつもの場所」


電話を切り、ジーンズのポケットに戻す。


煙草を携帯灰皿で揉み消した。


一度目を瞑って、頭を切り替える。


「さよなら、ローサ」


僕は、駅に向かって歩き出す。


空にふわりと浮かぶ白い雲は、形を変えながらゆっくりと流れていった。








                  [完]
< 128 / 128 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

それはきっと37℃の

総文字数/5,397

青春・友情17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
砂の熱さと海の碧さと 限りない空の下 波音を聴きながら それはきっと 夏の終わりの微熱のような―― ※ 2008.08.21 完 ※ 2009.08.19 一部改訂
ラヴァーズ・インザ・ダストボックス

総文字数/20,823

恋愛(その他)58ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
僕には忘れえぬいくつかのシーンがある 想いを蘇らせては 悲しくなったり 寂しくなったり それでも僕は忘れない それらを抱えて明日へ向かうんだ ※ 短編集 ※ 2008.02.22 完 ※ 2008.03.10 一部改訂 ※ 2009.08.19 レイアウト修正

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop