F組探究部



それを見て盛り上がってきた人達が遊び始めた。プロレスごっこのような遊びに発展したのだった。先生もそれを見て楽しそうだったが、なぜか浅井は悲しそうに見えた。何か声をかけようかと思ったが先生を遊びに誘おうとした優木に阻まれた。先生の手を引き半強制的に遊びの中心に入れられた。先生も万更でもない顔で混ざっていた。しかも意外と楽しそうだった。浅井は自分の勘違いだったと思いワイワイ盛り上がっている皆を見た。


「俺のスーパーミラクルキィック!!」
「ふっ甘いな!!」


先生は軽々と森谷をよけ投げ飛ばした。それをみた大きい子供達は(主に鈴神・森谷・優木だが)遊び心に火が点きプロレス大会が始まった。大会と聞いて杉崎は目の色を変え大会に参加してきた。多分勝ちたいんだろうと浅井は思うのだった。


< 40 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop