ミルキーはあなたの味<短編>
先輩、私の名前覚えててくれたんだ。



しかも今また先輩が私の目の前にいる。



あんなに遠かった先輩が。




「先輩なんで?」




「明日の甲子園、絶対観にきてね。」



と言った先輩はそっと私を包み込むように抱きしめ、先輩も泣いていた。




私もただ泣くことしかできなかった。
< 19 / 38 >

この作品をシェア

pagetop