Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「……」

「佐藤は、コイツから解放されることを求めてる」

「……うん」

「だから――首を落とせ」

残酷な言葉。
廉は涙目で頷き、楓に近寄った。

リュカの魔法で彼女は生き返る。
分かってはいるが、彼女を自分の手に掛けるのは、やはり抵抗があった。

それでも、やらなくてはいけない。
それが廉に課された運命。

「廉……」

もう一度、楓が悲しそうな声で呟く。

「楓……ごめんな……」

目に涙を溜めながら、廉は鎌を振り落とした。

高架下の公園に赤い光が現れ、それは何かに吸収されるように消えていった。

< 130 / 331 >

この作品をシェア

pagetop