Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「うーん……やっぱり思い出せないな」

「そうか……」

どこかがっかりしたように正紀は息を吐く。
彼はリュカに詳しく訊こうと目を向けるも、彼女は頭を振っただけだった。

その間にも、廉は話を続ける。

「オレさ、こないだ夢にオレが出てきたって言ったじゃん?」

「言ったな」

「多分、アイツのせいじゃないかな?」

「……は?」

正紀の口から間抜けな声が出る。
廉は手摺に寄りかかり、首をかしげた。

「オレもよく分かんないんだけどさ、何かそんな感じがするんだよね。
夢にしては、やけにリアルだったし……とても夢だとは思えない」

「……」

リュカと正紀は顔を見合わせた。

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