素直じゃないあたしを温めて
俺は母親に対しても強くなった。
先輩の家で深夜2時まで飲んでいて、
帰るのがかなり遅くなった日、
「拓未っ!何時だと思ってるの!」
俺が帰ってくるまで待っていた母さんが、玄関で怒った。
「うるせぇ、クソババァ。てめぇには関係ねぇんだよっ」
俺はそう言って母さんを突き飛ばした。
今まで溜まってたものをはじき出すかのように。
それ以来、母さんは俺に対して怯えるようになった。
母さんは、俺の見た目も性格も変わったら、
もう成績なんて気にしない。
もう駄目だと思ったら、成績なんて気にしない。
良いんだ、それで。
良いんだよ。
最初から、そうしてれば俺はこんな風にならなかったんだ。