素直じゃないあたしを温めて

「忘れ物、無いか?」


「うん。こっちに来てから何にも出してないからその中に全部入ってると思う」



あたしがそう言うと拓未くんと新山さんも同じみたいで、頷いていた。






「ごめん、柳瀬……」


あたしが小さい声で呟くと、


「何でお前が謝るんだよ……」




そう言って車に乗り込んだ。







もう、あたしの頭の中はぐちゃぐちゃで。


目を瞑って考えても、整理出来なくて。





あたしはどうしたら良いんだろう。





…………




────どうしたいんだろう
< 363 / 440 >

この作品をシェア

pagetop