生徒会室inカオス
「え、ちょ、先生…?」

「なんだ?今、アタシはものすごく急いでいるんだ!
あーもうこんな時間。質問はまた今度聞く。とりあえずアタシは帰る!後はよろしくな!」


そう言って、今度こそ生徒会室を出ていく中野先生。
まじか、あれが先生か。
てかなんだあの横暴さ!滝夜とどっこいどっこいだぞ!
前の顧問だった源田先生はどこに行ったんだよ!!


「あー…先生、行っちゃったけど、私達も自己紹介した方がいいかな?」

「佐藤さん、俺は嬉しいよ。佐藤さんみたいな常識人が居て。
自己紹介、一応しておこうか」


本当に嬉しい。
だってさ、佐藤さんが居なかったらこの生徒会どーなってんの!?
ナルシストと、二重人格もどき、ヤンデレ2人にヲタくん。
ここに平凡な俺が投下されるわけだ。
…想像しただけで恐ろしいんだぜぃ。佐藤さん、本当に感謝してます!


「はーい。自己紹介しまーす!
議長の3年佐藤 加奈ですー。
性格はよくわかんないけど、とにかくどんな人とでも仲良くできます。良かったら仲良くしてくださいねー?

チャームポイント?うーん、あ、右目の目尻にあるほくろかな?
好きな事はいろんな噂を仕入れること!面白いんだよー。弱みを握れるし。

以上!次、佑香ちゃん」


「はい。副議長、2年の福原佑香です。
性格…わかりません。

チャームポイント?あー、えくぼですかね?
好きな事はもちろん、千里くんと居ること。

終わりました」


2人の自己紹介が終わった。
ちょっと言わせてもらおう。

ごめん佐藤さん。ちょっと君も普通じゃないみたいだ。
怖い人だったね。
弱み握るってなに!?握ってどーするつもりなの!!?
もう、俺、佐藤さんの前で下手な事言えない…。

それと福原さん。
好きな事、リアルホラー君と一緒だね。うん、完全に同じだね。
打ち合わせでもしてきたの?
してなかったとしたらすごいね!どんだけ相思相愛なの!!
あーもー本当に怖いよこのヤンデレカップル!


……こう考えると、生徒会メンバーの半分以上が俺にとって怖い人なんだけど。
なんだか滝夜の強烈なキャラも霞んでくるぞ。


「てか滝夜くんマジかっこいいねー。惚れるよー!」

「だろー?俺はカッコよくて当然だからな。当たり前のこと言うなよな!
でも恋愛はお断りなんだ。悪いけど。
まぁ想っててくれるだけならどんだけでも構わないけど?」


前言撤回。
大丈夫だ、心配しなくても滝夜は霞んじゃいなかった。
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