生徒会室inカオス
不意に腕に違和感。
まぁ、滝夜が掴んだんだけどね。そして走り出しただけだけどね。
あはは、THE青春!めっちゃ青春!


…いやいやいや。
そーじゃないだろ、俺。
なんで走ってるんだい?なぁ、イケメンさんよぉ?
あと10分もすれば二時間目でございますよ?どっこに向かって走ってるんですかいな。


「瞬!バカ!もっと走れ!」「ッ…なんでだよ!」 「後ろを向け!追ってくる短髪茶髪のチャラっぽい奴が見えるだろ?!」 「はぁ?…た、確かに」 「捕まったら死ぬぞ!」 「はぁ?!!」


意味が分からないが、なんとなく『捕まったらヤバイ』オーラを滝夜が出してたから、逃げることに。
つーか誰あれっ?!あんな生徒知らないんだぜ!俺は全校生徒を把握してんだからな!侵入者か?
てか絶対そーだろ!全身ジャージだし!!


あ、だったらヤっちゃう?ボコっちゃう?それなりに俺出来るよ?相手男なら遠慮しなくていいし。
これでも父さんは元ヤンなんだよ!子供の頃、何度し掛けられたか…。防ぐ度に攻撃まで覚えちまったんだよな。
うん、ぶっちゃけると相手を仕留めるのは得意っす。あは。
このまま逃げてたらさぼっちゃいそうだし、もう走りたく無いし。

あーあ、俺、人生初の問題起こしちゃいそう。


「滝夜、止まってくれ!」
「はぁ?!」


俺は無理矢理、滝夜に掴まれてた腕を振り離して相手の方を見る。
そして突進してくる侵入者くんのなっがい脚をひっかけて、前倒れする前に首の後ろに手刀を振り落とす。

見事に廊下に伸びてくれた侵入者くん。
此処は廊下。そう、廊下なんだぜ。クラスから見えちゃうタイプの廊下なんだぜ。
視線がいったぁーい!
自業自得だけど、いったぁーい!グサグサ刺さる!


「っはぁ、つっかれたぁ」
とまぁ、上辺だけ『なんでも無い』振り。内心は大荒れなんだぜ。



「しゅ、瞬!なんつーことを…!」
「へ?」
「こいつ、女だぜ?!」
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