幼なじみじゃイヤなんだ。 Before
「あのね、桜!桜と大石は違う高校に行くんでしょ?」
「うん…そうだけど?」
「今までみたいに一緒に学校行ったり、お昼ご飯食べたり、夏休みの宿題写しあったり、テスト勉強したり、行事を一緒に楽しんだり、そんな時間なくなるんだよ?家は隣同士でも、会える時間は激減するんだよ。わかってる?」
「う、うん。わかってる」
「そしてね、桜が南高で勉強している間に、大石は北高で隣の席になった女子と仲良くなったりするわけよ」
「は?」
「で、桜が今まで大石と一緒にしてきたことを今度はその、か・わ・い・い女子が一緒にしていったりするのよ」
「え……」
「そんでもって、そのか・わ・い・い女子がその内、大石の部屋に上がりこんで、桜は大石の部屋にも行けなくなっちゃうのよ。かわいそうだね。高校生の桜…」
「…え、えっ!?」