幼なじみじゃイヤなんだ。 Before
「何?今度はだんまり?ムスッとしちゃって本当に可愛くなーい。そんなんじゃ桜ちゃんに嫌われちゃうのも時間の問題ね!」






あ゛─────!!うるさい!!!

そこで、なんで桜が出てくるんだよ!!






「朝からごちゃごちゃうるせーよ!だまって食えよ!もう喋んな!そこで、桜は関係ねーだろーが!!」





思わず怒鳴る俺を姉貴がニヤニヤしながら見てる。





「…ははーん。桜ちゃんねぇ~」


「な、何だよ!」


「ふーん。やっぱりそっかぁ~。最近桜ちゃんには特に風当たりがきついと思ったら…そういうことなんだ!わっかりやすい奴!」





姉貴は訳の分からないことを言い出した。


『そういうこと』の意味が分からない。


牛乳片手に考え込む俺を見て姉貴がニヤっと笑って言った。






「いいんじゃないのその選択!まぁ頑張んなよ。思春期坊主!!」






そう言い残して「もう少し寝る」と姉貴は自分の部屋に帰って行った。
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