幼なじみじゃイヤなんだ。 Before
“心地いい”?





その言葉を噛み締めて、少し落ち着かなくなる自分を感じる。




なんだろう?

一体なんなんだ?


この感じ?

この感情?




そんなことを考えていると、桜が沈黙を破って話し出した。






「あ、あのね!昨日お父さんが陸人の誕生日プレゼントを買って来たの。ゲームなんだけど、土曜日にでもみんなで一緒にしない?…どう…かな……?」





勢い良く話し出したかと思うと、最後の方は自信なさげに声が小さくなる。




そっか…昨日の“あれ”気にしてんだよな?




俺、昨日桜に酷いこと言ったよな?

きちんと謝らないといけないよな?




そう思って口を開いた時、桜が焦ったように付け加えた。



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