Mail
 あたしは声が出なかった。
 彩女がそんなこと思ってたなんて……。 要するにこれが彩女の計画の仕上げということらしい。
「じゃっ。あたし帰るねー」
「ちょっと待ってもらえるかな」
 そとからもう一人、違う声がした。


 「あんまり櫻をイジメないでもらえる?」
「……内海……?何で……ここに……」
 先生だ!
「一応先生だった人間を呼び捨てにするのはどうかと思うけど。それに櫻にはメールしてあるから」
「あんた達デキてんだ」
 彩女が嘲笑するように言った。
「だったら何」
 先生は冷たく言った。
「変なこと言わないでください!」
 あたしは驚いて、ついドアを開けてしまった。開けた瞬間彩女と目が合った。
「良かったね。センセイにつき合ってもらえて」
「帰って」
 あたしは彩女の目を見て言った。
 彩女は睨むようにあたしを見て、なにも言わずに帰って行った。
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