不思議な道具
「叔母ちゃん…」

奏は空を見ながら今にも流れそうな程の涙を目に溜めていた。

「奏ちゃん?」

「なんで黙ってたの…」

「ん?なにを?っあ…」

叔母さんは空を見上げて気まずそうに語り始めた。

「奏ちゃん。ごめんね…。実は頼まれて外に連れてきたの。皆辛かったのよ。泣いてる奏ちゃんを見てるの…。」


奏は怒りと寂しさで、空に叫びながら泣いていた。
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