悪魔のようなアナタ【完】
「経営企画室の室長にはもう連絡済みだ。明日から展示会が終わるまで3Fの経営企画室で仕事をするといい。君の事務はしばらく電機課の清水さんにやってもらう」
「……は?」
灯里はぽかんと口を開いた。
3Fの経営企画室、ということは……。
いや――――っ!!
と内心で絶叫した灯里に真木は珍しくにこにこと笑いかける。
「では、よろしく頼むよ」
真木は席から立ち上がり、踵を返して部屋を出ていく。
灯里は思わず頭を抱え込んだ……。