永遠の愛

「何かあった?」


あれほど近づきたいって言ってたのに、どうして?


「私がしてる事、バレたんだ…」

「それって…」


…それって援交?


「身体売ってるのバレた。だから私から別れよって言った」

「……」

「ちょっとは期待してたのかもしれない。別れないって言ってくれるのを期待してたのかも知れない。でも、彼はあっさり居なくなった」

「……」

「所詮、そんなもんだよね。ドラマの世界じゃあるまいしね。だから何て言うのかな…」

「……」

「頑張れってそう言ってくれる人が居なくなった瞬間、何もかもどーでもよくなったの」

「……」

「美容関係に行きたいってのも学校も面倒って思うようになったしさ、何もかもが面倒くさい」


深くため息をついた天野さんの切なさがが凄く耳に伝わった。

天野さんの言葉がやけに当てはまって、どうしたらいいのかなんて分かんなかった。


やっぱ、私には教師は向いてない。


「でも頑張ろうよ。頑張れば何かが変わるかもしれないよ?」

「さぁ…どうだろ。…お父さんに会いたい」

「…え?」


ふと呟かれた言葉に私は息を飲み込んだ。
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