永遠の愛

偽りの支え


差し込む光で目が覚めた。

あのまま眠ってた所為か身体が冷えきっていて痛い腕を何度も擦った。


頭も痛い。

化粧だってそのまま。

しかも一条くんのマンション。


もう言う事なんてない自分に嫌気がさす。

もう自己嫌悪だ。


携帯で時間を見ると既に8時を過ぎていて、それとともに気づいたのはメールのマーク。



何気に開けて見たその文字に心の中でため息をつく。


“とりあえず今日は帰って来い”


それだけの翔のメール。

返信もせず無雑作に鞄の中に突っ込み、あたしはそそくさと部屋を後にした。


帰る所は決まって自分の家。

さほど遠くなかった家までの距離。


家に着いた途端、いっきに疲れがどっと出た。

シャワーを浴びて化粧をもう一度し、刻々と過ぎて行く時間にうんざりする。


学校なんて行きたくないって思うのが現状。

社会人じゃなかったら絶対に行かない。学生だったら絶対に行かない。

でも今の自分はにはそんな事できない。教える側に立つ今、行かないといけない。


正直、面倒くさくて仕方がない。







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