永遠の愛
「諒ちゃん、ごめん」
「いや、こっちも香恋見てもらってるし」
諒ちゃんは私が差し出した鞄を受け取ると翔に抱えられた香恋ちゃんに手を伸ばす。
その手に吸い込まれる様に行く訳でもなく、香恋ちゃんの腕はギュっと翔の首に回っている。
「香恋、帰るぞ」
フイってする香恋ちゃんを見て思わず私の顔から笑みが漏れた。
「諒ちゃん、何かしたの?」
クスクス笑う私に、
「何もしてねーよ」
諒ちゃんは顔を顰める。
「相当嫌がってんじゃん」
「おい、香恋帰るぞ。ママ待ってる」
それでもダメな様でギュっと翔にへばりつく香恋ちゃんに諒ちゃんは深いため息を吐きだした。
「おーい、香恋。今度、動物園行こうぜ」
そう言った翔にくっついていた香恋ちゃんの顔が上がる。
その顔はパーっと明るく、
「うん!!」
キャハっと笑ったまま香恋ちゃんは翔から諒ちゃんへと移った。
「何だ、お前は」
呆れたため息をつく諒ちゃんは苦笑いへと変わる。