永遠の愛
「ねぇ、翔?」
「うん?」
「何か欲しい物ある?」
翔の肩に乗せている頭を少し上げて、視線を向ける。
いつの間にか飲み干して居たビールの空き缶に、翔は咥えていたタバコの灰を落として行く。
「欲しいもの?」
「うん」
「何で?」
「誕生日、何もあげてない。今年じゃなくても今まで何にもあげてないなって、思って。何かあげようかなーって思っても翔の欲しいものが分からない」
「別にいらねぇよ」
「でも貰ってばかりもわるいなー…なんて思ったりも」
「だからいらねぇってば。俺、正直物はあんま欲しくねぇもん」
「じゃあ何だったら?」
「んー…つか、もうちょい待って」
そう言いながら翔は短くなったタバコを空き缶で潰しながら中に押しこんでいく。
「待ってって、何が?」
「いや、とりあえず今は待て。そのうち言うから」
「…うん」
何が何だかよく分かんないけど、とりあえず頷く私の肩を翔はグッと引き寄せる。
ただ、こうして居られるだけで、私は何もいらないって、そう思う。