永遠の愛
「だって監視するって言ったじゃん。翔の身体の事を思ってだよ」
同じようにベランダに出た私は翔の隣で肩を並べて手すりに両腕を置く。
「まぁ、俺は美咲が居れば身体を壊す問題もねぇけど。だから美咲が必要」
「私が必要?」
「あぁ。じゃなきゃ、今度は死ぬかもって言っただろ」
「それは、困る」
「俺も困る」
「私も翔が必要…かな」
「かな。って、言うなよ」
クスクス笑って身を寄せ合い翔の肩に頭を置く。
なんだかんだ言って、最終的には翔じゃなきゃダメだった。
運命なんてものは信じてないけれど、こうやって一緒に居ることに幸せを感じる。
ただ、翔が居れば他には何もいらないって、そう思った。
相変わらずのここからの風景。
数年前と見る位置が変わったとしても、街の景色はそう簡単には変わっていない。
ここからの夜景も、そして私の翔に対する気持ちも何一つ変わってない。
ただ、お互いがお互いに年齢を重ねて行くだけで、他はなにも変わってはいなかった。
気持はそう簡単には変えられないって事。