永遠の愛
その消え去った背後にため息をつきながらも“今の女子高生って、何なの!”なんて思った時、
「ねぇセンセー、デートするって言ったじゃん!!」
「また今度な」
「もう今度っていつなの?センセーいっつもそれじゃん!」
「俺も忙しいんだよ」
「センセーいつもそれじゃんか!ねぇ、私の事、好き?」
「はい。好き好き」
「もぉ適当に言わないでよ。私はセンセーのこと好きだよ」
奥の部屋のドアが開くと同時にここまで聞こえて来た声と、その人物を見た瞬間、思わず苦笑いが漏れる。
…やっぱ、ここだった。
田口先輩。
ちょっと不機嫌そうな派手な女は田口先輩を見ながら腕を引っ張っている。
そんなやり取りをしている二人から、思わず視線を逸らした。
「ねぇ、センセー聞いてる?」
「聞いてる聞いてる」
「だからデートってば!」
「その内な」
「何それー!もしかして他の子と行ってるの!?」
「行ってねぇか───…って、あれ?美咲ちゃん?」
不意に呼ばれた私の名前。
必然的に視線を向けると、不思議そうに見つめる田口先輩と、頬を膨らませた女子高生。
…来るの、間違ったかも。
少し微笑んだ私は田口先輩に向かって軽くお辞儀をした。