永遠の愛
中を覗く限り見えるのはずっと奥に続いて行く廊下。
そして最後の人が出て行った所為でバタンと閉まったドアに思わずため息をついてしまった。
だからもう一度、自分でそのドアを開け顔を覗かす。
開けた瞬間、右横にはおおきな靴箱がありいっぱいになるほどに靴が入っている。
それを見ただけでも人気の塾なんだって、そう思わせる。
「…すみませーん!!」
不意に聞こえた背後からの声。
ドクンと高鳴った心臓を押さえながら後ろを振り返ると、これまたギャルが立っていた。
「あ、ごめんなさい」
素早く退ける私に女の子は不思議そうに私に視線を送り、
「もしかして先生の女?」
チラッと私を見た彼女は靴を脱ぎ備え付けてあるスリッパを履く。
「…え?女、とは…」
思わず混乱してしまった私は戸惑い気味に言葉を返した。
「違うの?じゃあ、何?浮気相手?それともストーカー?」
笑う事無く真剣な表情で彼女はグッと視線を私に向ける。
「いや、違うけど」
「ふーん…そうなんだ。センセーモテるからさ」
「…モテる?」
「そう。だから大半の生徒はセンセー目当て。だからアンタもそうなのかなって思っただけ」
フイっと顔を背ける彼女はスタスタと私に背を向けて足を進めて行く。