永遠の愛
夕暮れ時に近づいた所為もあって、水色にオレンジ色が混ざり合う空があまりにも綺麗だった。
そんな思える感情すら忘れていた所為か今ではそれが凄く心に沁みる感じだった。
支えてもらってる周りの大切さを忘れていたのかも知れないと、ふと思う。
「ただいまー…」
マンションに帰った私はとりあえず誰も居ない部屋に向かって、そう呟く。
そしてパソコンをテーブルに置いて、田口先輩が書いてくれた紙と睨めっこしながら、職をとりあえず探した。
6つくらい書いてあるその中から良さそうな所を探す。
ネットで見る限り、他にも沢山あったけど、先輩が教えてくれた以外には目を向けなかった。
どれくらいパソコンと向き合ってたのかも分かんなかった。
途中で、うたた寝をしてしまった所為もあって起きた時には外は真っ暗だった。
そして。
「…うそっ、」
思わず見てしまった時計の時間に勢いよく立ちあがる。
何時間寝てたのかなんて分んないけど、時刻は20時を過ぎている。
慌ててキッチンへ向かう時、
「…おぉっ、」
リビングのドアが開くと同時に目の前に翔の顔が飛び込んだ。